無観客開催となるゴルフのAIG全英女子オープン(20~23日・英国・ロイヤルトルーンGC)で連覇に挑む渋野日向子(21=サントリー)だが、日本から多くのファンが応援している。「そっくりさん」として知られるタレントの東塚(とうづか)菜実子(33)も、その1人だ。細かすぎるモノマネでブレークし、自らもゴルファーとしてプレー。他人とは思えないスマイル・シンデレラへ、熱いエールを送った。

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渋野の「そっくりさん」は玄人はだしで、その強さを語ってみせた。

「昨年の全英の18番で、5メートル超のバーディーパットを決めて優勝したようにメンタルが強い。ドライバーは、もちろんすごいけれど、ご本人が一番得意なのは『5番ウッド』とおっしゃっていると思いますけど、セカンドショットがすごい」

東塚も渋野がメジャー優勝に輝く姿をテレビで見ていた。ニューヒロイン誕生に日本国内がわいた。ファンがツイッター上に東塚と渋野の顔写真を並べた画像を投稿。それがテレビ局関係者の目に留まり、昨年12月にフジテレビ系「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」に出演した。東塚が渋野、かつての相方キンタロー。は畑岡奈紗のモノマネで話題となった。

東塚自身もゴルフが大好きだ。シングルプレーヤーの父の勧めで、2年前から多い時は週2回もコースに出て腕を磨いている。ちょうど渋野が全英を制覇した頃、スコアは100を切った。コース上で渋野と対面したことがある知人からは「背も体形も同じくらい」と言われ、キャディーからホンモノの渋野だと勘違いされたこともある。

モノマネ番組への出演後、キンタロー。らと記念撮影した写真をインスタグラムに投稿。すると渋野の公式アカウントから「いいね」を押された。「見てくれているって、すごくないですか? お会いしたことはないですけど、準公認って言って良いですかね」

全英以降、わが事のように渋野を見守っている。今季初戦となった6月のアース・モンダミン・カップ、先週のスコットランド・オープンと予選落ちした。それでも東塚は「プレッシャーは感じていたと思う。でも、ショットのスピードが今季、すごく速くなったように感じる。飛ぶように体を作ったのではないか」と進化を感じている。

「去年は、途中から注目されて波に乗ることが出来ての優勝というところもあると思う。最初から注目されている今年は、声援を力に変えてくれるんじゃないか。連覇して欲しい」

スマイル・シンデレラさながらの笑顔で、期待を寄せた。【村上幸将】

◆東塚菜実子(とうづか・なみこ)1987年(昭62)2月23日、愛知県生まれ。法大在学中からリポーターを始め、11年に松竹芸能の養成所入り。お笑いの修業もしたが13年1月以降はリポーター中心に活動。スポーツが大好きでウルトラマラソンに参加し、サッカー審判4級取得。日本テレビ「女神のマルシェ」、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」、ラジオ日本「加藤裕介の横浜ポップJ」などに出演。身長も渋野日向子と同じ167センチ。