昨年大会覇者の渋野日向子(22=サントリー)が、今季最高発進だ。

 

3バーディーで3アンダー、68。3打差4位スタートは、今季日米通算11戦目でベスト。右足裏の痛みの影響で同かかとの靴擦れに苦しんだが、微妙なパーパットを要所で決める粘り強さを発揮した。11月8日TOTOジャパンクラシック以来となる今季2度目のノーボギーとなった。

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▽今季の渋野苦闘

◆つまずき 6月の今季開幕戦アース・モンダミン・カップで、2日連続ダブルボギー、マーク戻し忘れによる2罰打などで予選落ち。「このオフにやってきたことが、すべて意味なかったと思えるような内容」

◆リンクスの洗礼 8月の全英女子オープンと前週のスコットランド女子オープンは、初体験のリンクスに太刀打ちできず、スコットランドは14オーバーと自己ワーストの予選落ち。前年覇者として挑んだ全英も、12オーバーで連続予選落ち。

◆予選通過も 9月、米本土のANAインスピレーションから3大会連続予選通過。しかし、最後の全米女子プロ選手権は第1日13位発進し予選通過も、第3日開始の10番でパー4で自己ワースト「8」の大たたき。58位で終え「メジャーチャンピオンという看板はもう捨ててもいい」。

◆国内でも 国内ツアー復帰戦となった10月30日開幕の三菱電機レディースでは、第1日ホールインワンも、第2日に77と大たたきで予選落ち。「情けない。何度おなじことを繰り返すんだろう」。

◆復調気配 2周前の国内2戦目のTOTOジャパンクラシックで復調のきっかけをつかみ、続く伊藤園レディースで今季国内初の予選通過。最終日に22歳となり「切り替えできた」。