国内女子ゴルフツアーは3日、ダイキン・オーキッド・レディース(沖縄・琉球GC)で開幕する。昨年9勝で初の賞金女王に輝き、東京五輪では銀メダルも獲得した稲見萌寧(22)は、万全の状態で新シーズンに臨む。賞金3位で、昨年の開幕戦で優勝した小祝さくら(23)も注目される。コロナ禍が長引いているものの、観客は1日あたり3000人が目安と、昨年の1000人から増やして開催する予定。熱戦が期待される今年の注目選手を紹介する。

国内女子ツアーの顔へと成長した稲見萌寧(22=楽天)が、今季は一段と強力なバックアップ体制を整えて臨む。昨季は初の賞金女王に輝き、ゴルフでは日本人で初めて五輪表彰台に立ち銀メダルを獲得。そんな昨季、最も苦しめられたのが腰痛だった。だがオフに千葉市内で接骨院を営む、沢木弘之氏(45)と出会い最大の悩みも解消された。「今まで(体のケアを)受けた中で1番うまい」と、今季のツアーに同行してもらう専属契約を結んだ。

腰痛で1日10時間は当たり前だった練習量が、今オフは当初「30~40%しかできていなかった」という。だが1月からの沢木氏のケアで豊富な練習が可能となり、自信も戻ってきた。一時は一切、ウエートトレーニングをできなかったが、1月には「重たいものを持てず大きい筋肉が付いていない。それで体重が一緒なので、違うお肉が大きくなっているのかな(笑い)。このお肉を筋肉に変えて、海外モデルみたいに引き締まった体にしたい」と、冗談交じりに話していた。

今季はもう1つ、バックアップ体制で大きな変化がある。2月22日に発表された、楽天との所属契約だ。同社はプロ野球、JリーグのJ1神戸とプロスポーツチームを持ち、アスリートへの理解も支援にも定評。神戸MFのイニエスタ、楽天投手の田中将大と、世界に名をはせた選手に続き、稲見を全面的に支援する。

今季から「賞金女王」の看板は、事実上なくなる。大会ごとに異なる賞金ではなく、大会規模と成績などに応じて付与されるポイントで、シード権を含めて争うことになった。「初めてなので、どのぐらい頑張ったら1位になれるのか全く分からない」と、感覚はつかめていない。だが変わらず、頂点に立つために導き出した答えは明白だ。「毎週、上位にいろということかなと、とらえている。毎週、負けたくないので」。全試合勝ちに行く-。小差だった昨季とは違い、今季は圧倒的な差で「女王」に君臨するかもしれない。