25位から出た新垣比菜(23=ダイキン工業)が、1イーグル、5バーディー、3ボギーの68で回り、通算6アンダー、138と4つ伸ばし、首位と7打差、10位に浮上した。

前半は2番パー3でバーディーを先行させると、3番パー5も伸ばして連続バーディーと好発進した。4番パー4はボギーとしたが、5番パー5で倍返しのイーグルを奪取。残り243ヤードから2オンに成功すると、8メートルのパットを沈めた。後半も15番パー5で、第3打を2メートルにつけて3連続バーディーを完成させた。

ホールアウト後は「バーディーとかを、いっぱい取れたのでよかったです。セカンド(ショット)がピンに絡んでくれたのと、微妙なパットが入ってくれました」と声を弾ませた。ツアー1勝を挙げているが、昨季はシードを失い、今大会は通称「マンデートーナメント」の主催者推薦選考会から出場し、今大会の出場権を得た。

次戦も現時点では、下部のステップアップツアーに出場予定。今季のレギュラーツアーは今大会が最後の予定となっている。ただ、今大会で3位タイに入れば、レギュラーツアーの次戦、大王製紙エリエール・レディース(17~20日、愛媛)への出場権を得られるだけに「明日(最終ラウンド)は、それ(3位以内)を目指してやりたい」と、笑顔で話した。

10月の樋口久子・三菱電機レディースでは、同じ98年度生まれ「黄金世代」の渋野日向子と同組で回った。渋野はホールアウト後に「激アツだった」と、新垣とのラウンドが心から楽しかったと明かしていた。

新垣もこの日「(渋野は)ギャラリーの方がすごくいて、歓声もすごい中で伸ばして、さすがだなと思いました。(米国での)『ご飯は大丈夫?』と聞いたら『マネジャーさんが作ってくれるから大丈夫』って言ってました」と、持ち前のおっとりとした、ゆっくりな口調で、最後まで笑顔で話していた。