全国高校バスケット選抜優勝大会(ウインターカップ)が23日に初開催となる広島で開幕する。静岡の女子代表、常葉学園の壮行会が4日、静岡市内の同校で行われた。全校生徒の前で北川佳穂主将(3年)らが壇上に上がり、小前宏史監督(52)が「昨年は『清らかな心』でのバスケットを掲げてきた。今年は『つなぐ』をテーマに加え(全国で)清らかな心をつないでいこうと思っています」とあいさつした。

 64年に建設され、部の歴史を紡いできた現在の体育館は来年1月、新体育館建設に伴い幕を閉じる。北川主将は「技術を学んだ思い出の場所ですが、形はなくなっても心の中に残り続けると思う」としみじみ。「全国では1戦1戦大切に戦い、先輩たちが積み重ねた伝統をつなげられるよう清らかな心で戦います」と話した。初戦は昨大会と同じ宇都宮文星女子(栃木)。まもなく別れを告げる体育館での練習の成果を全国の舞台で発揮するつもりだ。