全国高校ラグビーは今日5日、大阪・花園で準決勝が行われる。24年ぶりの全国制覇を目指す茗渓学園(茨城)は御所実(奈良)と対戦。4日は大阪城公園で約2時間の調整を行い、主力の主将SH大越元気(3年)とWTB仲沢龍佐(りょうすけ=3年)は「世界流」で頂点に立つことを誓った。

 大阪城を背に、元気な声がとどろいた。準々決勝で優勝候補の東福岡に逆転勝ちした茗渓フィフティーンには、自信がみなぎっていた。準決勝の相手・御所実も強敵。大越は「守りの茗渓はつまらない。どんどん攻めて見ている人を楽しませたい」と言った。

 世界の一流を学んでいる。大越は2年時の必須科目・個人課題研究で、南アフリカ代表で世界最高のSHとされるフーリー・デュプレア(30=サントリー)を研究。プレー1つ1つで自分と照らし合わせ「サイズは自分と全然違うけど、どう補えば近づけるか考えた」と振り返った。

 また、仲沢は高橋健監督(48)も絶賛する海外選手マニア。動画サイトなどでニュージーランドのチームのプレーや練習法を研究し、戦術や練習法を日々取り入れようと励む。「言えないけど、明日の試合でも考えているものはあります」と不敵な笑みを見せた。

 「日本止まりの選手、チームにはなりたくない」と大越。自慢の「世界流」で、まずは豊臣秀吉のお膝元・大阪で天下を取る。【由本裕貴】