昨年の沖縄インターハイで、陸上女子100メートルの1年生女王に輝いた青木益未(岡山・創志学園2年)は6月の中国大会で県記録を更新する11秒90をマークするなど好調をキープ。2連覇を見据えている。

 中国大会の陸上女子100メートル準決勝、青木は抜群の反応を見せた。低い姿勢のスタートから加速し、課題の中盤から後半にかけてもスピードが落ちずに自己ベストの11秒90をマークした。決勝は「前の晩、緊張で眠れなくて」と重圧もあったが、11秒93で優勝。200メートルも24秒56の大会記録で制し、2冠達成した。

 昨夏、1年生女王に輝いた。だがその後の国体、ジュニアユースと無冠に終わった。その反省から、大胆にも走り方を変えた。それまでのつま先からの蹴りでなく、足裏全体で地面を蹴り出すフラット走法に取り組んだ。地道な練習を積んで新走法に手応えを感じ、自信も取り戻した。

 今年6月の日本選手権で土井が4位入賞したが、土井とともに、7月世界ユース(フランス)に選ばれた。「(ライバルと)一緒に走れば、いいレースができると思う。でも最大の敵は自分自身」と青木。女王の貫禄で連覇のシナリオを思い描いた。

 ◆青木益未(あおき・ますみ)

 1994年(平6)4月16日、岡山市生まれの17歳。小学5年から岡山ジュニアクラブで短距離を始める。昨年沖縄インターハイ100メートルで優勝。趣味は音楽鑑賞とお笑い番組を見ること。憧れの男性はオードリー春日。好きな食べ物は、すしとメロンパン。特技は手芸。家族は母、姉。血液型O。166センチ。55キロ。