<全国高校総体:ソフトボール>◇3回戦◇4日◇新横浜公園野球場

 16年ぶり出場の藤枝順心(静岡)は、1-5で過去2度の全国優勝を誇る木更津総合(千葉)に敗れ、3回戦での敗退となった。ここまで全3試合に先発したエース宮崎乃ぞ美(3年)は同点で迎えた6回に犠飛で追加点を許すと、最終回に痛恨の3ランを浴びて降板。強豪相手に善戦するも、最後に力尽きた。

 試合後、宮崎は「みんなが頑張ってくれていたのに申し訳ない。本当に悔しい」と涙を流した。前日3日の2回戦は初回から制球が乱れ、2回途中で降板した。チームは1点を追う最終回に2点を挙げて逆転勝ち。仲間の奮起にこの日は「気持ちで投げた」と、5回まで2安打の好投を見せたが、終盤で相手の強力打線につかまった。先月24日にも練習試合で木更津総合には0-6の完敗。リベンジとはならなかった。

 それでも、油井明宏監督(56)は「全国で2試合勝てた。選手は悔しいと思うが、よくやってくれた」とねぎらった。この日は4人の下級生が先発出場し、大舞台を経験。目標の8強以上は後輩に託された。杉山まれい主将(3年)は「最後まであきらめない姿勢で来年も頑張ってほしい」と涙をぬぐった。【神谷亮磨】