吉村真晴(21=愛知工大)、石川佳純(22=全農)組が、北朝鮮ペアを破り、銀メダル以上を確定させた。前回王者を相手に11-8、5-11、11-6、10-12、11-7、11-4で制し、38年ぶり決勝にコマを進めた。

 一進一退の展開が続いたが、第5ゲーム途中から加速した。最終第6ゲームは1-2と1点ビハインドから8連続得点。相手はたまらず、途中でタイムアウトを取っていたが、吉村と石川の勢いを止めることはできなかった。

 石川は「うれしいです。出だしから声が出ていて波に乗れた」と、満面の笑みを見せた。吉村も「もうメダルも取っていたし、相手は世界王者なので思い切っていくだけだった」と声を弾ませた。

 5月1日の決勝は、この種目では69年ミュンヘン大会以来、46年ぶりとなる金メダルをかけて、中国&韓国の国際ペアと戦う。金メダルのイメージを問われた吉村は「ハンパない。そう簡単に取れるものじゃない」と興奮気味に答えた。

 それでも「金メダルというよりメダルを目指してきたので、考えすぎず、目の前の一戦を悔いのないように戦いたい」と、気を引き締めた。

 石川も「今日(4月30日)と一緒で、挑戦者として全力でぶつかる。いいプレーをできる自信はある」と、力強く言い切った。