バスケットボール男子のナショナルリーグ(NBL)熊本の湯之上聡社長は6日、熊本地震のため経営状況が悪化し、チームが存続の危機にあることを明かした。

 リーグ戦6試合が中止となり、スポンサーの地元企業も被災して収入が激減。選手への給与は5月から支払えない可能性が出てきた。

 湯之上社長によると、チームの2015年度収支決算は赤字で、債務超過に陥っている。地震の影響で4月分のスポンサー料は半分以上が未収という。リーグ側に支援を要請し、来週中に何らかの回答が得られる予定だが「7月くらいまでの運営資金が約3千万円足りない」と厳しい情勢だ。

 NBLとTKbjリーグが統合したBリーグは9月に開幕する。熊本は2部からのスタート。多くの選手の契約は5月までで、チーム編成の見通しも立たず「このままだとまずい状況」と不安げに話した。