由利(秋田)は、吉野優理(2年)の大活躍で、3年ぶりに初戦突破を果たした。

 エースは序盤からエンジン全開だった。チームは第1セットを落としたが、お構いなし。強烈なクロススパイクを放ち続けた。結局、吉野がチーム総得点の約半分の34得点をたたき出した。

 就任9年目の菅原清監督(52)は吉野を「今まで見てきた選手の中で群を抜いている」と高く評価する。体幹の強さなどを挙げて、「秋田の至宝」と絶賛した。

 監督のコメントを受けて、吉野は「そう言ってもらえることをプラスにする」と話した。だが「全国で活躍しないといけない」とも言った。次は5日に高知中央と対戦する。異名にふさわしい存在になるべく、「目標のベスト8に近づけるように」と勝利を目指す。