3月のフリースタイルスキー世界選手権の男子モーグルで2冠を達成した堀島行真(19=中京大)は着地の安定度を上げ、平昌五輪の金メダルロードを進む。17日、山形県内で日本の主力選手の強化合宿が公開された。

 堀島は「まだ出たことがないオリンピックで成績を出せるように日々の練習を頑張りたいです」と力を込めた。エアの着地をテーマに掲げる。高難度のエアは堀島の代名詞。その上で、以前は重心のブレがあり減点があったという着地も強化し、より高得点を狙っていく。

 世界選手権以降、環境の劇的な変化に戸惑うこともある。悩みを整理できなかったり、焦りや不安に襲われたりする時もあるからこそ自分にいい聞かせるように言う。

 「オリンピックは4年に1度。W杯や世界選手権と戦っている選手は一緒でも、オリンピックになると選手の気持ちが変わってくる。パフォーマンスができなかったり、オリンピックだけの重圧があるのだと思う。そこで自信、余裕を持って金メダルを取れる選手はかっこいいと思うし、そういう選手になりたい」

 ただ立場、環境は変わっても、謙虚な姿勢は忘れない。ナショナルチームになった当初から技術から心得まで指導してもらった遠藤尚(26=忍建設)への感謝を述べてから「苦しくても、みんなで高め合っていければと思います」と話した。