団体総合で銅メダルを獲得した日本が、一夜明けた最終日の種目別でさらなる輝きを放った。フープで銅メダル、大会を締めくくるロープ・ボールで銀メダルをつかみ、杉本主将は「最後まで堂々と笑顔で踊ることができてうれしい」。いずれも4位だった予選を上回る高得点に、選手は笑いあり、涙ありの歓喜に包まれた。

 前日の表彰式でメダルを首にかけても、松原は「種目別はまたゼロから切り替えてやりたい」と語り、国井も「楽しんで感謝の気持ちを忘れずに踊りたい」と誓った。言葉通りに気を引き締め直して臨み、フープはイタリアとロシア、わずかな時間を挟んでのロープ・ボールはロシアに次ぐ順位に食い込んだ。

 種目別は非五輪種目だが、2年前の前回大会のリボンでも銅メダルを獲得。今回の世界選手権で団体3個のメダルは世界に日本の成長を強烈に印象付けた。