昨季総合15位の警視庁と、今季5年ぶりXリーグ昇格の富士ゼロックス東の生き残りをかけた1戦は、警視庁が24-21で富士ゼロックス東に競り勝ち、今季初勝利を挙げた。

 警視庁は1勝2敗、富士ゼロックス東は3連敗となった。

 警視庁は第1Q5分12秒、RBも兼ねるK宮原が24ヤードのFGを決めて先制した。さらに同Q11分32秒には、エンドゾーンまで1ヤードからQB中山が自らボールを運んでTD。10-0とした。

 そして、第2Q開始1分15秒には、中山からRB中谷への20ヤードTDパスも決まり、警視庁のリードは17点に。このまま押し切るかに見られたが、富士ゼロックスの反撃に遭い、試合終盤はもつれる展開となった。

 第4Q、追加点を挙げられない警視庁に対し、富士ゼロックスはQB佐々の2本のTDパスで、試合時間残り14秒には3点差に迫った。その後、オンサイドキックで攻撃権の維持を図ったが、警視庁がボールを抑え、そのまま試合終了となった。

 主将のDB貫井は「やっと白星を飾れたが、ミスで最後までハラハラさせてしまった」と応援席にわびた。

 3TDの中山は「立ち上がりは良いリズムでパスも通り、TDも取れた」とする一方、「これを継続して出せないのはチームの弱さ」と反省した。そして「次は自分たちのリズムでフットボールをして、圧勝したい」と、10月7日のオール三菱戦に照準を合わせていた。