予選4位の白井健三(21=日体大)が86・431点で3位に入り、個人総合で自身初の表彰台となる銅メダルを獲得した。

 白井の母徳美さん(53)はスタンドで、表彰台でメダルを首に掛ける息子の姿を、目を潤ませて見詰めた。「航平君のけがで予期せぬ早い独り立ちの時を迎えたが、よく頑張ってくれた」と喜んだ。「健三、ガンバ!」と徳美さんの声が場内に響く中、最終種目の鉄棒で次々と離れ技を成功させた。父の勝晃さん(58)は「(内村選手の)気持ちが乗り移った演技だった」とたたえた。