富士ゼロックス東がXリーグで7年ぶりの勝利を挙げた。5年ぶりXリーグ復帰の富士ゼロックス東は28-14で明治安田に勝ち、今季初勝利。成績を1勝3敗とした。敗れた明治安田も1勝3敗となった。

 

 富士ゼロックス東は第1Q1分42秒、QB佐々がWR出口へ53ヤードの先制TDパスを決めた。第4ダウンギャンブルを成功させたプレーでチームを勢いづけた。

 

 すると、富士ゼロックス東は、同Q5分28秒、RB広沢が残り1ヤードから中央ダイブのTD。キックも決まって14-0とし、試合の主導権を握った。

 

 しかし、第2Qからは明治安田が反撃。2本のFGを決めると、第3Q10分45秒にはQB西沢がWR田上へ10ヤードのTDパスをヒット。TFPのパスで2点を追加し、14-14の同点とした。

 

 ところがこの27秒後、今季初勝利に燃える富士ゼロックス東にビッグプレーが飛び出す。QB佐々からパスを受けた新人WR中川が右サイドラインを一気に駆け上がり、63ヤードのTD。再び流れを引き寄せた。

 

 そして、最後は第4Q、LB中谷のパスインターセプトで得たチャンスに、RB広沢が9分55秒、この日2本目のTDラン(5ヤード)を決めてダメを押した。

 

 河原田ヘッドコーチ(HC)は、勝因について「選手が良くやったことに尽きる」と一言。そして「先週の警視庁戦でまずい試合をしたが、1週間で前向きになってくれた」と、選手たちの気持ちの切り替えをたたえた。

 

 3勝を目標に掲げるリーグ戦は残り2試合。「このあと負けると元も子もなくなる。しっかり準備して、全力で取りにいこう」と河原田HCは喜びを抑えながら、選手に気合を入れ直していた。