種目別決勝の後半5種目が行われ、女子床運動で村上茉愛(日体大)が14・233点をマークし、同種目で日本勢初の金メダルに輝いた。日本女子の世界一は1954年大会で平均台優勝の田中(現姓池田)敬子以来63年ぶり2人目の快挙。

 村上は「(金メダルは)成長の証。人生の中で一番いい演技だった。女子がいつもメダルを取れていなかったので、(金メダルを)63年ぶりに取れたのが私で良かった」と喜んだ。

 ◆池田(旧姓田中)敬子さん(全日本ジュニア体操クラブ連盟会長)の話 ジュニア強化の重要性に気付いて40年間、ようやく念願がかなった。格段に技が進歩している中での金メダルは私よりも大きな価値がある。

 ◆瀬尾京子コーチ(日体大女子監督)の話 本当にうれしい。言うことがないくらい、あれ以上は出せないくらいの演技だった。

 ◆塚原千恵子・日本体操協会女子強化本部長の話 今まで金メダルは夢のような存在だった。(2020年)東京五輪に向かって、1つ弾みになる。世界にこれだけアピールできたことは、非常に良かった。