和製ウィリアムズが本家ウィリアムズに打ち勝った。

 世界64位の大坂なおみ(19=日清食品)が、4大大会7度の優勝を誇る同5位のビーナス・ウィリアムズ(米国)を7-5、6-2のストレートで破りベスト8に進出した。「自分のやることだけに集中した。ビーナスとプレーできるのは本当に光栄なこと」。日本女子がトップ5から金星を挙げるのは、06年全仏1回戦で森上亜希子が当時3位のペトロワ(ロシア)を破って以来、11年ぶりとなった。

 大坂は、第1セット、3-5と追い込まれ、4-5で相手のサービス。しかし、そこでビーナスのサービスゲームを破り追いつくと、一気に3-5から9ゲームを連取する攻めを見せた。最後は、ビーナスがダブルフォールトを連発するなど、今年、全豪、ウィンブルドン準優勝の元女王をパワー対決で葬った。

 大坂は準々決勝で同21位のパブリュチェンコワ(ロシア)と対戦する。