リオデジャネイロ五輪卓球男子団体銀メダルの丹羽孝希(23=スヴェンソン)が18日、男子W杯(20日開幕、ベルギー)出場のため、成田空港から出発した。年に1度、1カ国2人の代表が世界の頂点を争う。日本からは先月のアジア杯で5位の水谷隼(28=木下グループ)と、同8位の丹羽が選ばれていた。

 現在世界ランクは7位水谷に次ぐ、日本人2番目の8位。W杯では1勝すれば、1位馬龍(中国)4位オフチャロフ、5位ボル(ともにドイツ)7位水谷の世界ランク上位選手と対戦できる。「目標は3位以内。思い切ったプレーで攻めたい」と上位陣との対戦を心待ちにした。

 今季から中国スーパーリーグに参戦予定だった。世界最高峰でレベルアップするつもりだったが、現状では日本選手を含む外国人選手の参戦のめどが立っていない。それでも「仕方ないこと。国内で強化していきたい」と、気持ちは切り替えた。通例なら東京五輪のシングルス出場枠は2。上には水谷、下からは14歳張本らが追う。日本人2位以内の地位を守るためにも、W杯3位以内の目標を達成する。