ラグビートップリーグのヤマハ発動機が6日、リーグ初制覇に向けて練習を再開した。第9節のクボタ戦(10月21日)以降、初めて磐田市の大久保グラウンドにメンバーが集合。負傷離脱していた前主将のフランカー三村勇飛丸(28)らも元気な姿を見せた。

 鋭い出足と読みで相手の攻撃を防ぐ三村が、ようやく戻ってきた。全体練習後も低いタックルバッグを使い、タックルから起き上がりの動作を繰り返した。「練習では100%でやれてますが、試合でどれだけできるか。守備で頑張ります」。チームは今月11日、同グラウンドで近鉄との練習試合を予定しており、三村も出場する方向だ。

 三村はスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズに参加中の4月22日、ハイランダーズ(ニュージーランド)戦で首を負傷した。約5カ月の治療、リハビリを経て、9月中旬にはヤマハ発動機でフルメニューを消化。10月22日の練習試合が復帰戦の予定だったが、台風の影響で中止になっていた。

 復帰戦が延びた中、今月2日には、19年W杯日本大会の日程が発表された。袋井・エコパスタジアムでは、日本-アイルランドなど4試合が開催されるが、元日本代表の三村は「今は日本代表の評価の対象にもなっていないですが、(W杯で)見に行く立場にならないように、復活ぶりを見せたいです」。そのための第1歩が近鉄戦になり、地道にチームでアピールする決意だ。【大野祥一】