シニア1年目の白岩優奈(15=関大KFSC)が57・34点の8位とほろ苦いGPシリーズデビューとなった。

 「降りるタイミングがちょっとずれた」と冒頭の3回転ルッツが乱れ、連続して付けた3回転トーループでバランスを崩した。中盤のダブルアクセル(2回転半)でも体勢が乱れ「ジャンプの調子がすごく悪かった訳じゃないのに、練習でできていたことが100%出し切れなかった」と悔しさをにじませた。

 世界ジュニア選手権では16年4位、17年5位になるなど、国際試合の経験は豊富だった。だがシニアとなり「今までの国際大会と比べて、お客さんがすごく多かった」。「ファンの皆さんの応援をたくさんいただいて、すごくうれしかった」と感謝しながらも、練習でのスピード感は影を潜めた。11日にはフリーを控える。最後は笑顔で「今日の悪かったところを明日は切り替えて、100%の演技が出来るように、思い切ってやりたい」と抱負を掲げた。