年内ラストマッチを終えた日本代表選手は27日、羽田空港着の航空機で帰国した。

 帰国したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)は羽田空港で取材に応じ、今秋のシリーズについて「良い土台を作ることができた。W杯に向けた1つ目のステップを踏めた」と明るい表情で総括した。フランス戦は、多用してきた相手裏へのキックを減らし、ボールを展開しながら攻める戦術で格上の相手を苦しめた。成長を示す内容に、「相手の特徴を踏まえ、異なるゲームプランを選手が遂行してくれた。結束力も生まれ、すべての面で向上した」と手応えを語った。

 フランス戦でトライを挙げるなど、攻守に存在感を示したフッカー堀江は「ドローでも誰も満足していない。スキル、フィジカルをさらに上げていきたい」。主将のリーチも「体力面はまだ足りない。そこが上がれば、もっとやりたいラグビーができる」とさらなるレベルアップを誓った。

 ◆今後の日本代表 来年のテストマッチは6月に数試合が計画されており、11月には世界ランキング1位のニュージーランドと国内で、同2位のイングランドと敵地で対戦することが決まっている。今後の代表強化は来年2月に開幕する世界最高峰リーグ、スーパーラグビーが中心となる。日本チームのサンウルブズを来季からジョセフHCが率いるため、世界の強豪チームを相手に戦術を磨いていくことになる。