混合ダブルス決勝で、結成1年“遠距離ペア”小林優吾(22=トナミ運輸)、志田千陽(ちはる、20=再春館製薬所)組が、1-2で渡辺勇大、東野有紗組(日本ユニシス)に敗れ、初優勝を逃した。

 小林は、第1ゲームを23-21で取ったところで「ちょっと(優勝を)夢見た。先のことを考えすぎてしまった」と振り返り、志田も「まだまだ自分はやれることが少ないと分かった」と、互いに反省を並べた。後輩の志田は、隣の小林の方を向き、「もっと(混合ダブルスを)やりたい。できればお願いします」と頭を下げ、ペア継続を懇願。小林は恥ずかしそうに「はい」とその場で快諾した。

 結成は、昨年秋の全日本社会人選手権。拠点は小林が富山、志田が熊本のため、普段は練習できない。昨年の全日本総合以来1年ぶりの実戦だった今回も「1回戦が練習のようなものだった」(小林)。ぶっつけ本番で、決勝まで駆け上がった。

 日本協会は、20年東京五輪に向け、混合ダブルス強化の方針を打ち出しており、12月18日から味の素ナショナルトレーニングセンターで、初の代表選考会が予定されている。小林、志田ともに参加の意思があり、「選ばれるように頑張っていきたい」(志田)と代表入りを目指す。