日本が「死の組」を突破して決勝トーナメント進出を決めた。

 日本は過去2大会の五輪、世界選手権メダル国が4カ国もそろった1次リーグC組最終戦で、唯一の「格下」チュニジアに31-13と圧勝。2勝1分け2敗で6チーム中3位となり、2大会ぶりに16チームによって争われる決勝トーナメントに進んだ。

 ウルリック・キルケリー監督(45)が「今大会で最も厳しいグループ。簡単ではない」と話していた1次リーグで「おりひめジャパン」は快進撃を見せた。初戦で前々回13年世界女王のブラジルと引き分けると、3戦目で12年ロンドン五輪銀のモンテネグロに29-28で競り勝った。前々回3位のデンマークとリオデジャネイロ五輪金メダルのロシアには敗れたが、ロシア戦は28-29と1点差。2大会ぶりの16強入りで、手ごたえもつかんだ。

 決勝トーナメント1回戦の相手はD組2位のオランダ。世界ランクこそ日本の13位に対して14位と互角だが、前回大会2位でリオ五輪も4位の強豪だ。勝って8強を決めれば、世界選手権では7位になった65年大会(出場8カ国)に次ぐ好成績になる。

 次回、19年の世界選手権は熊本開催。この日、チーム最多の8得点をあげたエース横嶋彩(27=北国銀行)は「ハンドボールを盛り上げるためにも、ベスト8入りしたい」と話す。あと1勝、日本女子ハンドボールの歴史を変えるオランダ戦は11日(日本時間12日)にスローオフされる。