宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が186・47点を記録し、合計283・30点で2連覇を達成した。これで来年2月の平昌(ピョンチャン)五輪出場が決まった。2位は田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)。

 日本スケート連盟は同日、代表を発表し男子の代表3枠は、右足首故障で全日本選手権を欠場しながら実績で2014年ソチ五輪金メダルの羽生結弦(23=ANA)、宇野昌磨、田中刑事が五輪代表に選ばれた。

 けがで世界ランク1位の羽生結弦(ANA)が不在の中、世界ランク2位で今季グランプリファイナルも2位と実績を残す宇野が、フリーでも圧倒的な演技を披露。難度の高いジャンプを次々と着氷。滑り終えた後は自らの演技に納得いかなかったのか、観客に謝るように両手を合わせる場面もあったが、優勝は揺るがなかった。

 ショートプログラムで96・83をマークし、トップに立った。その試合後に「まだまだ自分のベストから遠い。強い気持ちで挑みたい」と話していた通り、気持ちのこもった攻撃的なスケーティングを見せつけた。

 初のオリンピックの舞台で宇野はどういう演技を見せるのか。羽生に加え、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、ネイサン・チェン(米国)ら強敵ぞろいだが、怖いもの知らずの若者は大きな可能性を秘めている。

 また、女子の代表2枠は宮原知子(19=関大)、坂本花織(17=シスメックス)が選出された。