石川佳純(24=全農)がヒヤヒヤで今大会シングルス初勝利を挙げた。女子シングルス4回戦で阿部愛莉(早大)と対戦。2-0から2-2に追いつかれると、第5ゲームも大苦戦。一時は8-10と絶体絶命のピンチに追い込まれた。「何とか粘って1点を取ろう」と土壇場から4連続得点と逆転でゲームを奪取。やっと勢いに乗って第6ゲームは圧倒し、4-2で勝利した。

 試合後は「ハー」と大きくため息。4連覇を狙った昨年は平野美宇(17)に決勝で敗れ、優勝を逃した。リベンジを狙う今年は「挑戦者の立場」を強調。そして「年々レベルが上がっている。今日みたいな試合が続く。泥くさくていいから乗り越えていきたい」と表情を引き締めた。耐え忍んで、女子では史上3位タイの5度目の優勝をつかむ。