新潟アルビレックスBBがチャンピオンシップ(CS)進出争いに踏みとどまった。名古屋ダイヤモンドドルフィンズに91-72で前日17日のリベンジを果たし、連敗を2で止めた。順位は中地区5位のままだが、前日の敗北で開いたCS進出圏の同2位名古屋とのゲーム差を3に戻した。スモールフォワード(SF)池田雄一主将(34)が両チーム最多タイの3本の3点シュートを決め9得点。この試合のMIPに選出される活躍を見せた。

 相手にダメージを与える3点シュートを、SF池田が効果的に決めた。第1クオーター(Q)、相手の3点シュートで20-14に詰められた直後に、やり返す1本。第3Qはディフェンスリバウンドを奪った流れから、この日2本目をリングに収めて60-38にした。3本目も第3Q。残り3分30秒、名古屋Dがフリースローを2本外した直後、追い打ちをかけるようなショットで63-42と突き放す。いずれも「打てるときに必ず打つ」と集中した。それがチームの快勝を呼んだ。

 前日、新潟の3点シュートの成功は25本中わずか4本だった。それを修正し、合計10本を沈めた。「昨日(17日)出場したときはエナジーがチームから感じられなかった。今日は責任を自覚し、エナジーを出そうと思った」と池田。第1Qで13-25と引き離された前日の内容を反省。率先してアグレッシブに戦った。3点シュート以外にもスチールはチーム最多タイの3。守備でも球際で激しく戦い、チームを集中させた。

 試合前、庄司和広監督(43)は「ここまでホームを荒らされている。プライドを持ってお客さんに喜んでもらえる試合をしよう」と活を入れた。アシスト27とボールを動かし、スチールは14と相手のミスを誘った。内容が伴った結果が今季のホーム6勝目だ。

 池田は言う。「これだけの試合ができるのに、なぜ昨日はできなかったのか。教訓にしなければ。これからは順位を意識した試合になる。1戦1戦が大切」。CS進出を目指し、気の抜けない試合が続く。主将としてチームに気持ちの引き締めを促した。【斎藤慎一郎】