2大会連続準優勝で悲願の初優勝を狙う大田理裟(25=山口県連盟)は9位で予選を通過した。1本目は頂点に手をかけたものの手が離れてしまい惜しくもも完登とはならず。2本目は慎重に完登し、4日の準決勝に駒を進めた。

 昨年11月から左手中指にけんしょう炎を患いながら、今大会に臨む。「2月のボルダリングジャパンカップは見送って、今大会に絞ったけれどうまく治りきっていない。満足のいく結果にはならないと思うけれど、どこまで登れるか試したい」と話した。

 今大会で上位20位以内の成績を収めると、日本代表としてリードのW杯に出場する最低条件をクリアする。国際連盟枠を持つ選手、昨季のW杯で6位以内に2回以上入った選手計2人除く上位6人がW杯の出場権を手にする。リードを得意とする大田は「日本代表としてW杯で活躍したい」と語った。

 競馬が好きな25歳。好きな馬は「アドマイヤリード」だと言う。「名前にリードが入っているので、一番好きな馬。昨年5月のヴィクトリアマイルで勝った時も、単勝で当てたんですよ」と笑みを浮かべた。得意のリードでW杯への切符をつかみに登る。