3月6日、バルセロナ合同テスト2回目が開幕し初日はフェラーリのセバスチャン・フェテルが1分20秒396のトップタイムを記録した。トロロッソ・ホンダは午後に入ってトラブルに見舞われる場面もあり走行時間を失って54周にとどまったが、ピエール・ガスリーがトップから0・577秒差の5番手につけた。

 この日は前週とは打って変わって気温17度、路面温度は33度に達する好天に恵まれ、各チームは本格的なテスト走行を開始することができた。しかし前週があまりにも走れず準備不足であったため、まだ本格的なフルアタックやレースシミュレーションを行うチームはなく、まだ本来の性能比較は難しい。

 トロロッソは朝から順調に54周を走ったところで車体側にブレーキトラブルが発生。ピットガレージでの修復作業を必要とされ走行時間を大幅にロスし午後は丸々棒に振ることとなった。それでもピエール・ガスリーはマシンの進歩が確認できたと笑顔を見せた。

 「間違いなくマシンのフィーリングもマシンバランスも先週に比べて良くなっていたし、マシンにはとても満足しているよ。パワーユニットにも全く問題ないしね。今日は時間を大きく失ってしまったけどそれほど大きなトラブルではない。残りの日程でできるだけ走り込んで、最後はフルアタックでマシンのポテンシャルをフルに引き出してみたいね」

 なお、前週のテストからノートラブルで走っているパワーユニット側には依然としてトラブルは発生していない。テストは3月9日まで行われ、ガスリーは残り1日、もう2日はブレンドン・ハートリーが担当する。(米家峰起通信員)