3月7日、バルセロナ合同テスト2回目の2日目が行われ、前日に続き好天に恵まれて各チームが本格的なテスト走行を行い、レッドブルのダニエル・リカルドが1分18秒047の最速タイムを記録した。これはバルセロナ・カタルーニャ・サーキットのコースレコードを更新する新記録。

 リカルドは実際のレース週末を想定して予選シミュレーションや66周のフルレースシミュレーションを含む165周を走破。その中で最も柔らかくグリップの高いハイパーソフトタイヤを履いてコースレコードを記録した。体調不良のため前日の走行予定を1日ずらしたリカルドだが、165周は全14名の中でこの日最多の周回数でもあった。

 「本来はこんなに走る予定ではなかったんだけど、生きて帰れてよかったよ、今夜はぐっすり眠れると思う(笑)。(最速タイムは)ハイパーソフトのおかげもあるけど、朝のうちにセットアップ変更を施してそれが良い方向にいって自信を持って攻めることができたんだ。1分17秒台まで行きたかったんだけど、それはレース本番にとっておくことにするよ」

 トロロッソ・ホンダは午前中は順調にセミロングランを重ねていったものの、午後にはピット出口でスタート練習をする際にセンサートラブルで発進できずエンジンを切らざるを得ない場面もあったが、マイナートラブルの一種。トータルで119周を走行し、最後にはハイパーソフトを履いて5番手の1分19秒823を記録した。

 走行を担当したブレンドン・ハートリーは合同テスト1回目の初日以来のドライブとなったが、この間のマシンの進歩を確認できて満足だと語った。

 「今日はとても良い1日だったね。午前中は極端なセットアップ変更を試したから挙動がトリッキーで何度かスピンもしたけど、それもテストだから実戦ではなくここで試せて良かった。午後はセンサートラブルで少し時間を失ったけどマシンのフィーリングは良かったし、その後に重い燃料を積んだ状態などいくつかのロングランをこなせて今日のテストはとてもうまくいったよ。最後に(タイムアタックで)リーズナブルなタイムも記録できたし、ロングランの内容にも満足できるね。まだはっきりとしたことまでは分からないけど、僕らが中団グループのどこかにいることは確かだし、その争いの中に加わることができているよ」

(米家峰起通信員)