3月8日、バルセロナ合同テスト2回目は3日目を迎え、フェラーリのセバスチャン・フェテルが1分17秒182と前日レッドブルが記録したコースレコードを0・9秒も更新してみせた。フェッテルは予選・決勝のフルシミュレーションを行い、その中で最も柔らかいハイパーソフトでこのタイムを記録している。

 トロロッソ・ホンダも同様にピエール・ガスリーが予選と決勝のシミュレーションに専念し169周を走破したが、セッションの最後にハイパーソフトでフルアタックを行って1分18秒363を記録。トップから1.181秒差で3番手につける快走を見せた。

 「今日は155周走る予定を立てていたんだけど、169周も走ることができたのはとても良いことだし、やりたかったことは全てこなすことができた。チームにとってすごく実りのある1日になったよ。僕にとっては初めてのハイパーソフトでの走行だったけど、グリップは高くてクルマのフィーリングは良かったものの扱いは簡単ではなかったね。ラップタイムを記録した瞬間は息をのんだけど(笑)、1周をうまくまとめればさらにタイムを縮められることは分かっているし今夜もう1回アタックしたいくらいだよ。2番手のケビン(・マグヌッセン/ハース)に1000分の3秒負けたのは残念だけど、これはテストでしかないし、内容としてはとてもポジティブだよ」

 ホンダのパワーユニットはこの日もノートラブルで走行をこなし、ここまでの3日間で計342周1595.43kmを走破して順調に予選・決勝の状況を想定したデータを収集するとともに、信頼性の確認も着々と進んでいる。(米家峰起通信員)