日本オリンピック委員会(JOC)は16日の選手強化本部会で、2020年東京五輪を目指す選手らを対象に、五輪メダリストやその指導者が講師を務めるセミナーを月1回開くことを報告した。

 4月12日の初回は柔道金メダリストの山下泰裕強化本部長、5月10日の第2回は平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)スピードスケート女子500メートル女王の小平奈緒(相沢病院)と結城匡啓コーチが講師を務める。

 平昌五輪のフィギュアスケート男子で2連覇した羽生結弦(ANA)や、競泳男子平泳ぎの北島康介氏、テニスの錦織圭(日清食品)も講師の候補に挙がっている。

 JOCの荒木田裕子理事は「選手が壁を打ち破るきっかけになればいい。チームジャパンの一体感の醸成につながる活動にしたい」と語った。

 山下氏は平昌五輪で獲得した史上最多13個のメダルのうち8個が女子種目だったことに触れ「東京大会でも女子の活躍が期待できる。女子が日頃培ってきた力を存分に発揮するための環境を整えていく必要がある」と述べた。