平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)4位でSP3位の宮原知子(19=関大)は合計210・08点で銅メダル。

 宮原は「いい演技で終わりたいという気持ちが力みになった」と振り返った。課題のジャンプで体が縮こまり回転不足を2度取られ、終盤の3回転サルコーは、回りきれずに転倒した。自己ベストに約10点届かない135・72点。後にコストナー、ザギトワのメダル候補が残っていたため、すぐに帰り支度をしていた。だが2人が失速し、そのまま銅メダルが舞い込んだ。「メダルと聞いて3回ぐらい聞き返した」と笑った。

 今季は左股関節の疲労骨折から復活し、五輪では自己ベストで4位入賞。その後も気持ちを切らさず練習を続けてきた。スケート同様、どんなことにも手を抜かない。4月3日にはプロ野球オリックス本拠地開幕戦で自身初の始球式が控える。練習するためにグラブをイタリアまで持参。「人の心を動かす選手になりたい」。さらなる目標を胸に、オフはダンスやバレエも特訓するつもりだ。