昨年8月のBリーグU15選手権王者のFE名古屋U15は、準優勝となった。

 この日は滋賀レイクスターズU15に88-63で、韓国のU15ソウルサムスンサンダースにも75-42で勝利したものの、24日に横浜ビー・コルセアーズU15に1点差で敗れたため、4勝1敗となった。

 最も印象的だった選手に贈られるMIPに選ばれた河合海輝(みき、15=愛知・城北中3年)はFE名古屋U15での約2年間を振り返り、「速攻でパスがつながった時に、チームプレーの大切さを感じる。1人ではこんなプレーはできない」と話した。現役時代は日本電装(現デンソー)でプレーしたFE名古屋U15の青木幹典監督(53)の指導の下、アウトサイドのプレーの基礎を徹底的に磨いてきた。

 青木監督は、河合と出会った2年前に思いをはせ、「『うまくなりたい』と言って、(FE名古屋の)スクールに入ってきた時はど素人だった。まだスクールもできたてで、1対1で指導する時間も長かった。吸収するまじめさや、言われたことをしっかりやる姿勢が人一倍あってここまできた」。U15ナショナル育成キャンプに参加するまでに成長し、4月からは名門、宮城・明成高に進学する。

 青木監督は「日本代表に入れる選手になってほしいですね。Bリーグで、欲を言えばFE名古屋で活躍する選手になってほしい」と目を細める。河合は「中学が終わって1区切りになる。高校でも、青木さんに教えてもらったアウトサイドのプレーを磨いて、将来はFE名古屋の選手になりたい」と頼もしく言った。