4月15日、F1第3戦中国GP決勝が行なわれダニエル・リカルドが6番グリッドから逆転優勝を飾った。

 レース序盤をリードしたのはポールポジションからスタートしたフェラーリのセバスチャン・フェテルだったが、ピットストップでバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)が首位に浮上。しかしレース終盤にセーフティカーが入り、ここで新品タイヤに交換したレッドブル勢が猛攻を仕掛ける。当初リカルドの前にいたマックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンとの接触で後退し、変わって前に出たリカルドがフェラーリとメルセデスAMGをオーバーテイクして首位に立ち勝利を飾った。自身のクツで勝利の美酒を飲む「シューイー」を久々に披露して観衆を沸かせた。

 「最後は新品タイヤを履いていたからブレーキングにアドバンテージがあるのは分かっていた。そしてワンチャンスをものにしたんだ。昨日は予選前にエンジントラブルが起き予選に出走できず最後尾からのレースかと思ったけど、チームが素晴らしい仕事をしてマシンを直してくれた。彼らには本当に感謝しているよ」

 トロロッソ・ホンダ勢は集団の中でペースが振るわず、終盤には譲られたと思ったピエール・ガスリーがブレンドン・ハートリーのインに飛び込んで接触しセーフティカー導入の要因を作るなど、15位でチェッカーを受けペナルティで最終結果は18位。ハートリーは次戦でのギアボックス交換を視野に入れてピットに戻りリタイアを選んだ。(米家峰起通信員)