バスケットボールB2リーグ東地区4位の仙台89ERSは今日2日、仙台市のカメイアリーナ仙台で同地区5位の青森ワッツと今季ホーム最終戦を行う。前日1日は同市のHALEOドームで戦術確認やシュート練習などで調整。練習後、今季限りでの現役引退を表明しているポイントガード(PG)志村雄彦(35)が「あと3試合、みんなとやれるのはすごくうれしい。自分はもう引退だが、みんなは悔いのない1日1日を過ごしてほしい」と、引退への思いを初めてチームメートに伝えた。

 青森戦は「志村雄彦引退シリーズ」と銘打たれた3連戦の最終戦。初戦から福島に2連敗しており、メモリアルシリーズでもう負けるわけにはいかない。10年間チームを引っ張ってきた背番号4は、「最後は長い間応援してきてくれた方たちに、勝利を届けたい」と気合を入れ直した。

 青森との前回対戦では、終了4秒前に逆転3点シュートを許して敗れており、対策は明確。高岡大輔ヘッドコーチ(36)は「相手は30本以上も3点シュートを打ってくる。そして選手の特徴がはっきりしている。しっかり対応すれば勝てる」と自信を見せた。【神稔典】