東地区3位の川崎ブレイブサンダースが、同地区首位の千葉ジェッツに勝利した。昨季得点王でMVPのニック・ファジーカス(32)が日本国籍を取得し、「帰化選手」に登録変更となってから初めての試合で、チームトップの28得点を挙げ躍動した。

 ファジーカスは試合後、日本語で「リバウンドの調子が良かった」とあいさつ。登録名は従来のカタカナ表記から変えず、漢字は当てないことも明かした。日本国籍を取得し、日本代表入りの可能性も出てきた。「もし代表に呼ばれたら光栄。是非プレーをしたい。まだ何も聞いていないので、待っている状態」と強い意欲を示した。

 ファジーカスの国籍変更により、外国籍選手の出場制限「オン・ザ・コート」の戦略も変更して挑んだ試合だった。ルー・アマンドソン(35)、ジョシュ・デービス(27)の外国移籍選手とのかねあいも新しく変わり、北卓也監督(45)も「オン・ザ・コートを変えたので、どういう時間配分になるのか、アマンドソン、ジョシュとの組み合わせも試した。いろんなことができる想像をしている」と振り返った。ファジーカスも「サイズが大きくなるし、リバウンドも取れるようになる」と期待をふくらませた。