16年リオデジャネイロ五輪柔道男子73キロ級金メダルの大野将平(26=旭化成)が3日、体重無差別で争う全日本選手権出場に意欲を見せた。

 東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた強化合宿に参加。ジャージー姿でサーキットトレーニングを約1時間行った。今年4月の全日本選手権には出場出来なかったが、中軽量級からは60キロ級高藤直寿(24)と73キロ級橋本壮市(26=ともにパーク24)の世界王者2人が初出場し、ともに初戦の2回戦敗退だった。会場で観戦していた大野は「やはり、『全日本と言えば大野将平だな』と見ていて思った。もうちょっと、待っていてください」と3度目となる出場の可能性を示唆した。

 全日本選手権決勝は大野の所属の後輩、王子谷剛志(25)と地元山口県の後輩、原沢久喜(25)との同学年対決だった。「気迫のこもった試合で原沢はJRA(日本中央競馬会)としての最後の試合を優勝という形で飾って素晴らしいなと思った」。

 リオ五輪100キロ超級銀メダルの原沢は4月末、20年東京五輪に向けて競技に集中するため日本中央競馬会を退職した。現在はフリーでの活動をしながらスポンサーを探している。それを受けて大野は「原沢のスポンサー探しに協力したい。山口の地元企業とかついたら良いなと思う。いち早く見つかるよう応援しています」と、全面的にバックアップする姿勢を示した。