レスリング女子で五輪4連覇を成し遂げた伊調馨選手(ALSOK)らが日本協会前強化本部長の栄和人氏から受けたパワーハラスメント問題で同氏が14日、全日本選抜選手権(駒沢)が行われる会場で大会前に謝罪会見を開く。13日、日本協会から発表された。一連の騒動以降、公に発言をしてこなかったが、ついに口を開くだけに発言が注目される。

 騒動は伊調選手側が栄氏からパワハラを繰り返し受けたとして、1月に代理人弁護士を通じ、内閣府の公益認定等委員会に告発状を出したことで発覚した。当初、同氏は告発内容を否定していたが、日本協会は3月に問題解明に向けた聞き取り調査を第三者機関に委ねることを決めて調査をすすめ、4件でパワハラを認定。同氏は強化本部長を辞任。福田会長ら協会幹部が謝罪した。

 同協会は8日の理事会で、23日の評議員会で常務理事を解任する提案をすることも決めている。理事会後、高田専務理事が、全日本選抜選手権で至学館大の監督として現場に復帰する見通しを明らかにしていた。