大橋悠依(22=イトマン東進)が2分8秒16で金メダルを獲得した。「東京開催で、応援に力をもらった。感謝の気持ちでいっぱいです」。レース後は銅メダルを獲得したチームメートの寺村美穂(23=セントラルスポーツ)と笑顔をはじけさせた。

 9日の女子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得。これで2つ目のメダルとなった。「狙った大会で勝つというのはすごく大事」と話していたが、その言葉通りに結果で示した。今大会では女子の主将も務める。チームをけん引する重責も、関係なかった。

 遅咲きの22歳。昨夏の世界選手権の女子200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得し、一気にブレークした。ただ本職の400メートル個人メドレーは4位と表彰台を逃して「自分の泳ぎに悔いはないが悔しい」と涙した。

 あれから1年、初のパンパシの舞台。世界選手権では2種目で先着を許したホッスー(ハンガリー)は不在とはいえ、今度はしっかり2種目でメダルを獲得した。確かな成長の証しだった。