メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが通算79回目のポールポジションを獲得した。

金曜からマシンのセットアップに苦労してペースが掴めずフェラーリやレッドブルの後塵を拝し続けたメルセデスAMG勢だったが、予選Q3でハミルトンはQ2の自身のタイムを1.2秒も縮める驚異的なアタックを決めて大逆転でポールポジションを奪い取ってみせた。

「このタイムがどこから来たのか分からないよ。チームによる細かなタイム短縮の積み重ねの結果で、僕は最後にアタックをまとめ上げただけだよ」

2位にはエンジンの不具合に苦しみながらもレッドブルの車体性能を最大限に生かしたマックス・フェルスタッペン、3位にはポールポジション獲得が有力視されていたものの予選全体の流れが混乱したフェラーリのセバスチャン・フェッテル。フェッテルは決勝のスタートタイヤを決めるQ2でウルトラソフトを履いてアタックしたものの、Q2突破が難しいと判断して2回目はハイパーソフトに切り替え。Q3までに充分にハイパーソフトの感触を確かめきれなかったことがQ3での不発に繋がってしまった。

トロロッソ・ホンダ勢は好走が期待された市街地サーキットだったが、マシンセットアップが上手く仕上がらず挙動が不安定で、ピエール・ガスリーは15位、ブレンドン・ハートリーは17位に終わった。(米家峰起通信員)