16-17年シーズン王者の栃木ブレックスが、昨季王者アルバルク東京との「王者対決」を延長戦の末に制した。昨季0勝5敗を喫していた相手に開幕5連勝を飾った。

栃木は第1Q(クオーター)から20-16とリードするも、第2、第3Qに追い上げを許し53-55とされる。第4Qも互いにファウルが重なり苦しい展開に。一進一退の攻防が続き、残り1分12秒で69-69の同点となり、両者点数が動かないまま残り1・7秒、ファウルからA東京の馬場雄大(23)がにフリースローのチャンスを与えてしまう。1本でも入れば逆転を許す最大のピンチを迎えるも、馬場が2本とも外し勝負はそのまま5分の延長戦にもつれ込んだ。

延長戦では、昨季途中に現役に電撃復帰した栃木の渡辺裕規(30)が躍動。第4Qまで無得点だった悔しさを晴らす2連続のジャンプシュート、フリースローも2本決めて大きく勝利をたぐり寄せた。渡辺は「4Qまで0点で、バスケをしていなかったので、思い切っていった」と勝負どころでのビッグショットに胸を張った。レギュラーシーズン開幕前、9月の関東アーリー杯でのA東京戦も振り返り「アーリー杯の最後も、僕のアンスポーツマンライクファウルで後味が悪かった。やり返せて良かった」と表情を緩ませた。