女子団体総合予選で、日本は3班を終え、合計162・180点で暫定首位に立った。杉原愛子(18=朝日生命ク)が腰痛で欠場となる中、初出場の畠田瞳(18=セントラル)が、はつらつとした演技でチームに貢献した。

1種目目の跳馬でいきなりトップバッターを任された。機械のトラブルで待たされた分、「自分の心を落ち着かせることができた」。後方伸身宙返り1回半ひねりを見事に着地。

「チームに勢いを与えることを意識した」と、後の3人の好演技につなげた。段違い平行棒では足の先まで伸びた美しい演技でチームトップの13・800点をマーク。「1番貢献しないといけない種目。安心感があった」と納得の表情でふり返った。

家族と一緒に戦う。92年バルセロナ五輪団体銅メダリストで、男子白井健三のコーチを務める父好章氏にはドーハ入り後も電話し、アドバイスをもらってきた。同行する母の友紀子コーチとは段違い平行棒の演技の後に思わずハイタッチ。喜びを分かち合った。床運動を得意とする期待の選手妹千愛(ちあき)も祖父母とともに応援に駆けつけてくれた。「平均台の時に(妹の声が)聞こえました」とその声を励みにした。

初出場とは思えない安定感で、世界にも存在感を示した。「初の舞台を経験させていただいた。出られる種目が多ければ多いほど、日本を背負う。このチャンスを大事にして頑張りたい」と勝負の決勝へと目を向けた。