日本ボクシング連盟は29日、来日中の国際オリンピック連盟(IOC)関係者に競技存続を求める文書と署名(45万3342人分)を積み上げた写真を2点提出した。同日に東京・墨田区で開催されたボクシング競技実施に向けた決起大会に出席した菊池浩吉副会長が明かした。

「詳細は事情があって申し上げられない」と前置きした同副会長は「(内田定信)会長と私で行きました。ボクシング競技が東京オリンピック(五輪)で行われることを希望しております。あとは結果が出るまで見守りたいです」と説明した。

また決起大会前には20年東京五輪のボクシング競技除外という危機を受け、アマチュア転向したミニマム級元世界王者高山勝成(35)が同日、東京・墨田区の押上駅前で関係者らと競技存続を求めた署名活動を展開した。東京五輪の競技会場・両国国技館の所在地、墨田区と日本連盟の関係者らと一緒に帰宅途中の区民らに署名を呼びかけた。高山は「多くのみなさまに署名をいただけた」と収穫を口にした。

また決起大会で日本連盟には、同区で集められた約2万1000人分の署名が山本亨区長から手渡された。日本連盟の内田会長は「この墨田区の両国国技館でボクシング競技が開催される喜びを分かち合いましょう。ご支援、ご協力よろしくお願いいたします」とあいさつしていた。