日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(60)、Bリーグの大河正明チェアマン(60)は7日、都内で、日本協会、Bリーグの職員らに向けて新年のあいさつを行った。三屋会長は冒頭、「今年はバスケ界には大きな出来事がたくさんあります。選手達のサポート体制をしっかり作っていきましょう」とあいさつした。

19年の日本バスケ界にとって、勝負は2月。20年東京オリンピック(五輪)の予選となる9月の男子ワールドカップ(W杯)(中国)の出場権を懸けたアジア2次予選の最終ラウンド。イラン、カタールとのアウェー2連戦を勝ち抜くと、男子日本代表にとって21年ぶりのW杯の自力出場も見える位置につけている。2月24日にカタールとの最終戦が行われることから、三屋会長は「平成最後に、『ドーハの歓喜』を作り出そうと思っています」と話した。

5人制男女日本代表は、国際バスケットボール連盟(FIBA)から東京五輪開催国枠をまだ確保されていない。代表の強化面をFIBAから指摘されていた日本にとって、2月に男子がW杯自力出場を決めることは、3月のFIBA中央理事会で東京五輪開催国枠の可否判断が下されることからも好材料となる。6月には米ゴンザガ大でプレーする八村塁(20)がNBAドラフト指名を受ける可能性も高く、NBAメンフィス・グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(24)の存在も大きい。

三屋会長は新年の抱負に「繋」の文字を書き初めし、「次に繋がる1年なのでこの字を選びました」と説明。Bリーグの大河チェアマンは「結」の文字を選び「結果を求めて、実らせる1年にしたい。5月11日のBリーグのチャンピオンシップ決勝が、5月に新元号になってから最初の大きなスポーツイベントになるので、ふさわしいものにしていきたい」と新しい時代に向けての期待もふくらませた。