テニスの4大大会の1つ全豪オープン決勝戦、世界ランキング4位大坂なおみ(21=日清食品)-同6位ペトラ・クビトバ(チェコ)の応援パブリックビューイングが26日、埼玉・新座市のシンポウテニスリゾートで行われた。

大坂の優勝の瞬間、会場は大興奮に包まれた。集まったファン約80人の歓声が沸き立ち、ハイタッチも交わされた。

スクールの小学生生徒たちは「途中負けそうなところもあったけど、諦めない気持ちがすごかった」と話した。大坂はこの日、確実に子どもたちに“諦めない気持ち”を植え付けていた。スクール生らしく、「サーブがすごい。1本で決められるところがすごいと思いました」と感動する子もいた。

3人で観戦に来ていた女性は「途中、涙を浮かべているシーンもあったので、もしかしたらと思った場面ありましたが、見事に盛り返してくれて感動しました! 震えました!」と話した。

この日は、18年の全米に続く2大会連続優勝と世界ランキング1位に王手をかけた大1番。会場には左右2・7メートル、天地1・8メートルのスクリーンが用意され試合前から、「レッツゴーなおみレッツゴー」のコールが起こった。半分以上は地元の子どもで、大坂の顔が入った手作りボードやポンポンを用意しての応援となった。

テニスのパブリックビューイングは珍しいが、この施設では、14年の全米オープンで錦織圭が決勝に進んだのをきっかけに、主に日本人選手が活躍する試合で開催している。「日本人選手が活躍すると活気も出るし、一緒に応援することで一体感も出ます。今後もテニス界を盛り上げるためにも開催していきます」と広報担当は話し、「それにしてもいい試合でした」と振り返った。