東地区最下位のレバンガ北海道は西地区首位の新潟アルビレックスBBに64-79で敗れ、今季初の3連勝はならなかった。第3クオーター(Q)終了までは1ケタ9点差で持ちこたえたが、最終第4Qに得点が伸びず、振り切られた。内海知秀監督(60)は「64点ではなかなか勝利はつかめない。自分たちのディフェンスを成功させた時にオフェンスの得点が取れていれば流れも変わった」と唇をかんだ。

約3週間のリーグ中断前の2連戦。内海監督は「ディフェンスでもオフェンスでも、先手をしっかり取れるようにしていきたい」と臨んだが、前半だけで43失点。デイビッド・ドブラス(37)が28得点と気を吐いたが、指揮官が描くプランとはほど遠かった。

司令塔・多嶋朝飛主将(30)は「デイビッドが頑張ってとってくれたが、試合はリズムをつかめなかった」と振り返る。この日は松島良豪(27)が体調不良でベンチを外れた。残り21試合は総力戦となってくるだけに、多嶋は「(コートに立つ)5人が同じ意識を持っていることが大事」と気を引き締めた。

19試合で4勝にとどまった前監督から内海体制に移り、この日で20試合目(6勝14敗)。課題だったターンオーバーは相手を2つ下回る1ケタの8とするなど、試合内容は改善してきた。あす10日も新潟と対戦する。「残り試合がどれだけ大事かは分かっている。明日(10日)はしっかりチーム全員で気持ちを持ってやっていきたい」と多嶋。求められるのは白星という結果だ。【浅水友輝】