バスケットボール男子日本代表が12日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで公開し、馬場雄大(23=アルバルク東京)が「見た目から中東の選手に負けていられない」とあごひげを伸ばしてW杯アジア2次予選最終ラウンド中東2連戦に乗り込むことを明かした。「ここ(ひげ)から勝負していきたい。気持ちは前面に表れてると思います」と自力では21年ぶりのW杯出場に向けて闘志を燃やした。

日本は同予選E組3位につけ、21日のイラン戦、24日のカタール戦を2連勝とするとW杯(8月開幕、中国)出場が確実となるヤマ場を迎える。「W杯出場という目的のために頑張ってきて、それが今目の前まで来ているので、貪欲につかみに行きたい」。

17年11月から始まったW杯アジア地区予選、日本は1次予選はいきなり4連敗を喫し、一時は敗退危機の崖っぷちに立たされた。しかしNBAメンフィス・グリズリーズの渡辺雄太(24)、米ゴンザガ大の八村塁(21)の招集、ファジーカス・ニック(33=川崎ブレイブサンダース)の日本国籍取得によって高身長の選手が加入し、日本の弱点だったゴール下でのリバウンドなどを克服。1次予選、2次予選をまたいで6連勝とし、W杯出場可能圏内のF組3位に浮上した。今回の最終ラウンドでは渡辺と八村の招集は難しく、Bリーグ組が中心の構成が予想される。「渡辺、八村が作ってきた道しるべというものがあるのでそれを伸ばして突き進んでいきたいですし、彼らがいなくても勝てるというところをアウェー2試合で見せたい」と馬場は言う。

W杯は20年東京五輪の自力出場ルートでの予選も兼ね、バスケ界の中では五輪と並び最上位の位置づけにある。日本は国際バスケットボール連盟(FIBA)から東京五輪の開催国枠での出場はまだ保証されておらず、可否判断の下される3月のFIBA中央理事会を前にW杯出場を決めることは大きなアピールにもなる。