フィギュアスケート世界選手権の公式練習が18日、会場のさいたまスーパーアリーナで行われ、平昌五輪男子シングル銀メダリストで、今季の4大陸選手権を制した宇野昌磨(21=トヨタ自動車)がメインリンクで調整した。

左胸に「1」と記した赤の長袖シャツを着た宇野が、攻めの姿勢をみせた。フリー「月光」の曲をかけた練習では、冒頭で全日本選手権、4大陸選手権で封印していた4回転サルコーを投入。見事に決めてみせた。続くフリップは回転不足で2回転。4回転トーループは成功。後半のトーループも跳んだ瞬間にほどけ連続技にできなかったが、4回転ジャンプ4本のプランを披露した。

世界選手権は初出場した16年が7位。17、18年は銀メダルが続いた。順位にはこだわらない姿勢を貫いてきたが、2月の4大陸選手権では周囲のサポートに刺激され、「優勝したい」という気持ちをぶつけて頂点をつかんだ。新たな姿勢と、復活した4回転サルコーを武器に、世界一のタイトルを目指す。