女子400メートル個人メドレーで、大橋悠依(23=イトマン東進)が、4分33秒02で3連覇を飾った。7日間に及ぶ今大会の最終種目で、日本記録保持者の力を見せつけた。

レース後に「きついですね。4個目。あまり今大会は自分も調子が上がらなくて、不安しかなかった。とりあえず気持ちを強く持って、いくしかないと思って泳げた。3年連続日本記録ができなかったですけど、なんとか自分を信じて泳げた。欲を言えば日本新を目指して自己ベストを目指して練習をしていたので、それが試合で出せなかったのは悔しいですけど、夏に向けて代表権が取れたので、夏にしっかり爆発してメダルを狙いたいと思います」と振り返った。

午前の予選は4分42秒33で全体のトップ通過。「4分40秒ぐらいで泳ぎたいと思っていたが、泳いだ感覚はこれぐらい(のタイム)かなと思う」と結果を受け入れた。

試行錯誤していた。3日の200メートル個人メドレーは優勝して世界選手権(7月、韓国)代表も決めたが、狙っていた自己ベスト更新を逃して、悔し涙を流した。「日本選手権という感じがしない。パンパシフィック選手権や世界選手権に比べて、自分の気持ちの高まりが少ないというか…」。もやもやした気持ちを吹き飛ばすために400メートル個人メドレーに向けて「しっかりとタイムを狙いたい」と意気込んでいた。

夏の世界選手権は2度目の出場になる。前回大会は200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得。ただ本命だった最後の400メートル個人メドレーで4位。メダルにあと1歩届かずに号泣した。2年前の無念を晴らす夏がやってくる。